OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1977年(昭和52年)12月12日に撮影された美容発表講習会の映像です。
今回の映像は岡山県内で撮影された映像とみられますが、具体的な場所の記録は残っていません。美容に関わる仕事をする人向けにアイロンパーマの技術を紹介しています。
ヘアスタイルが完成すると、ヘアモデルが客席を回ります。参加者がパーマのかかり具合などを確認したり、実際に髪に触ったりしていました。
ヘアスタイルの歴史などに詳しい、山野美容芸術短期大学(東京・八王子市)の富田知子教授にこの映像を見てもらいました。富田教授によると、1970年代のヘアスタイルについて、ドライヤーを使った仕上げが行われるようになったほか、レイヤーカット(段カット)も流行し始めたそうです。
その後、ロングヘアーに強いパーマをかけたソバージュヘア(ソバージュ=“野性的な”という意味)なども注目されるようになります。
しかし、当時の日本人の硬くてベリーショートの短い髪ではそうしたヘアスタイルは難しいため、ブローで仕上げるためには、理容で行われていたアイロンパーマは有効だということを広めようとしていたのではないかと話しています。
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