(34歳・建設会社勤務)
A:就寝中は唾液の分泌が抑えられるため、細菌が繁殖します。1日のうちで細菌がもっとも繁殖するのが就寝中なのです。朝に目が覚めたとき、口の中がネバネバしたり、口臭がしたりすることがありますが、それは細菌が繁殖しているからです。
口の中には虫歯や歯周病の原因となる細菌が棲んでいます。それに対し、唾液には抗菌作用があります。朝起きて歯を磨く前に飲食すると、それら細菌をも飲み込むことになります。だから、歯を磨いてから飲んだり、食べたりしたほうがよいと考えられます。
以前は、食後は食べ物のカスを取り除くことが必要で、すぐに磨いたほうがよいと言われていました。その常識が今は変わりました。
虫歯や歯周病の直接的な原因となるのはプラークです。プラークは細菌の塊ですが、食べ物のカスがすぐにプラークになるわけではありません。プラークができるまで24時間かかると言われています。
●起床後と就寝前に磨く
前述したように、唾液には抗菌作用がありますが、食事で唾液が活発に分泌され、食後も抗菌作用が大いに発揮されます。慢性的に強い口臭がある人でも、食後は一時的に口臭が消えます。それくらい、抗菌作用が働くのです。
食後すぐの歯磨きは、唾液の恩恵を受けられなくします。そのため、食後の歯磨きは食後30分たってから行うとよいと考えられます。
ただし、食後は食べ物のカスが気になり、歯を磨かないと気持ちが悪いという人もいるでしょう。そういう人は、歯間ブラシでカスをとったり、軽く磨いたりするとよいでしょう。
整理すると、前述したように、プラークができるまでには24時間かかるので、食後は磨かなくてよいし、就寝前に磨けばよいのです。
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山田 晶氏(歯科医師)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。やまだ治療院顧問。
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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
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