欧州の研究者たちは新しい研究で、ウゴービ、オゼンピック、ビクトーザなどのGLP-1受容体作動薬の使用が、
アルコール依存症に苦しむ人々の飲酒を抑制するのに役立つ可能性を発表した。
これは、これらの薬剤が依存症治療に使用できる可能性を示す最新の研究となる。
主な事実 フィンランドとスウェーデンの科学者たちは、17年間のデータを使用した研究の結果を発表した。
この研究では、アルコール使用障害と診断され、かつ肥満または2型糖尿病を抱える22万人以上を観察対象とした
(この状態は、GLP-1受容体作動薬が最も一般的に治療に用いられるものだ)。
研究によれば、オゼンピックやウゴービの有効成分であるセマグルチド、およびビクトーザの成分であるリラグルチドを服用している人々は、
アルコール消費量の減少が起こり、アルコール関連の問題で入院するリスクが対照群よりも低かった
(なお、すべてのGLP-1受容体作動薬で同様の効果があったわけではなく、セマグルチドおよびリラグルチドを含むものに限られた)。
22万7866人の対象者のうち、約7万5454人が「アルコール使用障害」(重度化すると「アルコール依存症」となる)を治療するための薬を使用していたが、
セマグルチドおよびリラグルチドを服用している人々は、そうした依存治療薬を使用している人々よりも入院リスクが低いことが分かった。
研究に参加したGLP-1受容体作動薬を使用している4321人のうち、アルコール使用障害による入院は222件(患者の5%)であり、
アルコール使用障害の治療薬を使用している患者の40%の入院率(30198件)よりも著しく低かった。
研究者たちは、この研究の結果は「慎重に」解釈されるべきであり、GLP-1受容体作動薬の使用によって実際に改善がもたらされたかどうかを確認するためには
臨床試験が必要であると警告している。
米国でアルコール使用障害治療のためにFDAによって承認された薬剤の数は3種類で、12歳以上の約2900万人がこの障害と診断されている。
3月にMolecular Psychiatryに掲載された研究によると、セマグルチドは、依存症の発生率および再発の減少とも関連しており、
先月発表された研究では麻薬性鎮痛剤(オピオイド)使用障害とも関連している。
他の研究でも、これらの薬剤が依存症治療に役立つ可能性が示唆されている。
10月にAddiction誌に掲載された研究では、GLP-1受容体作動薬を使用したアルコール依存症患者の暴飲率は、他の依存症患者よりも50%低いことがわかり、
麻薬性鎮痛剤使用障害の人々も鎮痛剤過剰摂取の割合が40%低かった。
複数の臨床試験が進行中で、障害および依存症を持つGLP-1受容体作動薬の使用者がなぜ欲求の減少を報告するのかを解明しようとしているが、
科学者たちは、これらの薬剤がドーパミン(「快感ホルモン」として知られ、依存症に関連している)を生成する脳の部分と相互作用し、
薬物やアルコールのドーパミン効果を弱める形で作用するのではないかという仮説を立てている。
これらの薬剤は依存症以外にも、がん、アルツハイマー病、新型コロナウイルス、心臓病、肝疾患、パーキンソン病、睡眠時無呼吸症の治療にも有望であることが示されている。
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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
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