毎年毎年、わかっちゃいるのについ食べ過ぎてしまう忘年会シーズンとお正月。年明けに体重計に乗って、自分の体重にショックを受けた人も多いはずだ。今すぐ体重を落としたい。そう、もし1カ月で3キロ落とすことができたら──。多くの人が満足だろう。
とはいえつらい運動はいやだ。厳しい食事制限もキツい。そんな苦労をせず、手っ取り早く3キロ落とせる方法はないものか。そこでアエラは、食と栄養のプロである全国の管理栄養士、栄養士を対象にアンケートを実施した。食や健康に特化した人材派遣会社「RDサポート」の協力を得て、同社に登録している管理栄養士、栄養士計207人から、1カ月で体重を3キロ減らすためのダイエット習慣と、様々な最新ダイエット法についての回答を得た。
(中略)
1カ月で3キロ落とすダイエット習慣のアンケートで最多の票を集めたのは「21時(または寝る前3時間)以降、モノを食べない」だった。よく聞く話だが、本当にそれだけで痩せる?
「正しい時間に正しく食べるという時間栄養学が最近、ダイエットの分野でも注目を浴びています。朝食を抜いて、いきなりランチを食べると血糖値が上がって太りやすくなるという研究結果もあります。同様に、体が眠りにつく準備を始める就寝前3時間以内に何かを食べると摂取カロリーを消化できずに太りやすくなります」(太田さん)
アンケートの回答でも、この習慣を評価する声が多かった。
「夜間に摂取したエネルギーは消費されにくく脂肪として蓄積されやすいため、遅い時間に飲食する習慣をやめるだけで痩せる効果が期待できます」(渡辺聖子さん・40代)
「21時以降は食べないことで胃腸を休めて、質のいい睡眠を確保できる。朝も自然とおなかが空いて規則正しい食生活になります」(森田美由貴さん・30代)
2位になった「お菓子を食べない」も、1日3食という食のリズムを健全化させる狙いがあるという。単純だが奥が深い。
「朝と昼はしっかり食べて、夜は軽めという1日3食を規則正しく摂取するのが時間栄養学から見た健康な食生活の基本。そこにおやつなどの間食が入るとどうしても摂取カロリーが増えてしまいます。洋菓子を食べている人は和菓子に。和菓子を食べている人はナッツ系やドライフルーツなど、低カロリーで体にいいお菓子に替えていくと効果的です」(太田さん)
手軽なダイエット習慣として意外に多くの栄養士の支持を集めたのは、3位の「食べたものの記録をつける」、4位の「毎日体重計に乗る」だ。
「これらの習慣は普段、体重計に乗らない人ほど効果があります。自分の体重や食生活に対する意識が高くなれば、自制心が働き、不思議に歯止めがかかるんです。体重計に乗り続ける行為自体で体重が減ることはありませんが、自制心が働く習慣作りがダイエットに効くんです」(太田さん)
アンケートでも「体重を量って食事を記録することで現状を知ることが大切。摂取カロリーを見られるスマホアプリなどを使うといい」(衞藤敬子さん・30代)など、体重や食事の記録で摂取カロリーを「見える化」することを重要視する栄養士が多かった。
(中略)
アンケートに協力してくれた207人の栄養士たちの回答をまとめると、ポイントは大きく三つあった。
●運動も大切だが、まず食事面で摂取エネルギーを抑えなければ減量にはつながりにくい
●運動だけで体重を落とすのは一般の人には難しい
●短期間でもよいので、食事の質と量を調整して、続けられるダイエット習慣を
まずは正月に乱れた不規則な食生活を1日3食の規則正しい食事に切り替えることが、正月太り解消の第一歩といえる。(ジャーナリスト・安住拓哉、編集部・中島晶子)
※AERA 2019年1月21日号より抜粋
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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
栄養士207人に聞いた「1カ月で3キロ落とす方法」第1位は…