――本書で書かれているように、サプリメントは堂々と効果をうたうような広告とともに実に様々なものが販売されています。
田村さんの感覚として、パッケージに記載されている通りの栄養素が入っていて、きちんと体に吸収されて、という「まっとう」なものは何割くらいある印象ですか?
田村:私の感覚では半分もないだろうという感じです。
――なぜ、こんなことになっているのでしょうか。
田村:薬であれば実際にどれだけ栄養素が入っているかをきちんと検証して、胃の中で溶けるかという溶解試験をして、ということをしますが、サプリメントは食品扱いになるのでそういったルールではないというのが一つ。
もちろん、サプリメントにもルールはあるのですが、ちゃんと運用されていないといいますか、野放し状態になってしまっています。
なぜ野放しになっているかは、どういう風にサプリメントが作られるのかを考えるとわかります。
これまでサプリメントを作ったことがない会社の人が、「サプリメント市場が伸びているからうちも参入しよう」ということで、外注を受けてくれる工場に相談します。
その時によくあるのが「こういう成分を入れて、いくらくらいになるように作ってほしい」と「丸投げ」して、商品ができあがってきたらそのままそれを販売してしまうというケース。
つまり、販売する企業の中に商品のクオリティをコントロールする人がいないことが多いんです。
これではサプリメントメーカーというよりは、単なるサプリメントの「企画会社」です。
こういう会社はマーケティングには長けていますが、サプリメントの性能を担保することについてはほとんどノウハウがありません。
これが今のサプリメントを取り巻く問題の原因の一つだと考えています。
――マーケティング戦略の一環なのでしょうが、テレビのCMやインターネットの広告などでサプリメントに関するものを目にしない日はありません。
派手に効果効能をうたっているものも多いですが、なんとなく胡散臭い気もしてしまいます。
田村:その感覚は大事だと思います。
市販のサプリメントを選ぶのならば、実物のパッケージを見るべきです。
強く申し上げたいのは、テレビCMや広告だけを見てサプリメントを買わない方がいいということ。
騙されてしまう可能性が高いです。
インターネットで調べるのでも店舗に行くのでもいいのですが、パッケージに書かれている情報が全て見られる状況で買うということは徹底していただきたいですね。
――となると、多少は栄養の知識が必要になってきますね。
田村:そうですね。ただあまり細かい栄養素の名前を覚えても意味がありません。
よく聞いたことがない新素材をCMで打ち出しているのを見かけますが、ああいうのはひとまず忘れて大丈夫です。
今まで摂取したことがない新素材ということは、一生摂取しなくても問題ないんですよ。
今のところ生きられているわけですから。
もっと基本のところで、「必須栄養素」と言われる、食べないと死んでしまう栄養素が足りていない人がたくさんいる。
そういう栄養素を中心に構成されているものの方がおすすめです。
――「新素材」と言われると気になりますが、買う必要はないと。
田村:とりあえずは買う対象から外していいと思いますよ。
サプリメントの広告についてもう少し言えば、誇大広告も目立ちます。
薬ではないものについて、パッケージや広告に効果効能を書いてはダメだと薬機法で定められています。
景品表示法でも、実際よりも著しく優れている様な表記が禁じられています。
ということは、サプリメントのパッケージに「これでみるみる脂肪が燃焼して…」などと書いた時点でアウトなんです。
そういうサプリメントがあったとしたら、それは法律を守る意思がないと言っているのと同じであって、そんな業者が消費者のためにいい商品を作るはずがない。
☆記事内容を一部引用しました。全文はソースでご覧下さい
https://news.livedoor.com/article/detail/17539741/
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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
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