海外のお金の両替はどこが得?手数料と方法を徹底比較

海外のお金の両替はどこが得?手数料と方法を徹底比較 マネーコラム

海外旅行の準備で「外貨両替をどこでするか」と迷う方は多いです。
空港・銀行・街の両替専門店・現地ATMと選択肢は複数あり、選び方次第でコストが大きく変わります。
海外のお金の両替は、方法と通貨の組み合わせによって「得」にも「損」にもなります。
この記事では、両替手数料の仕組みから場所別の比較、余った外貨の戻し方まで順番に解説します。

「手数料0円」の表示が本当に得なのかという疑問も含め、知っておくべきポイントをまとめました。
渡航前に一度確認しておくだけで、不要なコストをかなり減らせます。

  1. 海外のお金の両替とは何か?基本の仕組みとは?
    1. 外貨両替とはどういう仕組みか?
    2. 両替手数料はどこに含まれているのか?
    3. TTM・TTS・TTBとはどういう意味か?
  2. 外貨両替ができる場所はどこか?
    1. 国内で両替できる場所とは?
    2. 現地(海外)で両替できる場所とは?
    3. 場所によって手数料はどれくらい違うのか?
  3. 「手数料0円」表示の両替所は本当にお得なのか?
    1. 手数料無料の仕組みとはどういうことか?
    2. レート差益とは何か?
    3. 表示レートと実勢レートの差をどう見ればいいのか?
  4. 銀行での両替のメリット・デメリットとは?
    1. 銀行で両替するメリットとは?
    2. 銀行で両替するデメリットとは?
    3. 銀行で両替する際の手順と注意点とは?
  5. 空港での両替はなぜ割高になりやすいのか?
    1. 空港の両替所が割高になる理由とは?
    2. 空港での両替が向いているケースとは?
    3. 空港での両替で損しないための工夫とは?
  6. 外貨両替専門店・金券ショップでの両替とは?
    1. 外貨両替専門店の特徴とは?
    2. 金券ショップで両替できる通貨の種類とは?
    3. 利用時の注意点とは?
  7. クレジットカード払いと現金両替はどちらが得か?
    1. クレジットカード払いの手数料の仕組みとは?
    2. 現金が必要な場面と不要な場面とは?
    3. クレジットカードと現金の使い分け方とは?
  8. 海外ATMでのキャッシングとデビットカードの違いとは?
    1. 海外キャッシング(クレジットカード)の仕組みとは?
    2. デビットカードで海外ATMを使う方法とは?
    3. キャッシングとデビットカードのコスト比較とは?
  9. 通貨によって両替場所を変えるべき理由とは?
    1. メジャー通貨(米ドル・ユーロ)の両替に向いている場所とは?
    2. マイナー通貨(バーツ・ドンなど)はどこで両替すべきか?
    3. 現地での日本円両替が有利な通貨とはどれか?
  10. 出発前・現地・帰国後、いつ両替するのが得か?
    1. 出発前に国内で両替するメリット・デメリットとは?
    2. 現地到着後に両替するメリット・デメリットとは?
    3. 帰国後に余った外貨を円に戻す方法とは?
  11. 海外の両替所で詐欺・偽札被害を防ぐ方法とは?
    1. 現地両替所で多いトラブルの種類とは?
    2. 信頼できる両替所の見分け方とは?
    3. 被害を防ぐための事前準備とは?
  12. FAQ:海外のお金の両替でよくある疑問
    1. 空港での両替は本当に損なのか?
    2. 余った外貨を日本円に戻すにはどうすればいいのか?
    3. 少額の両替でも手数料はかかるのか?
    4. マイナー通貨は日本国内で両替できるのか?
    5. クレジットカードの海外事務手数料とは何か?
  13. まとめ
    1. 参考文献

海外のお金の両替とは何か?基本の仕組みとは?

まずは外貨両替の基本的な仕組みを理解しておきましょう。
「両替とは単にお金を交換するだけ」と思いがちですが、実際には手数料がどこに隠れているかが重要なポイントです。
ここを押さえておくと、後の比較がぐっとわかりやすくなります。

外貨両替とはどういう仕組みか?

外貨両替とは、ある国の通貨を別の国の通貨に交換することです。
日本円を米ドルに換える、ユーロを日本円に戻す、こうした操作を総称して「両替(外貨両替)」と呼びます。

海外では基本的に日本円はそのままでは使えません。
渡航先で使える通貨を事前に用意しておくか、現地でその都度調達する必要があります。
現金両替・クレジットカード払い・現地ATMでの引き出しという3つの方法が主な選択肢です。

両替手数料はどこに含まれているのか?

外貨両替には手数料が発生します。
ただし、この手数料が「いくらです」と明示されないケースがほとんどです。

両替手数料の多くは、表示されるレートの中に上乗せされています。
例えば、1ドル=155円が市場の実勢レートであっても、両替所では「1ドル=160円で買います(TTSレート)」という形で手数料が含まれています。
つまり、表面上「手数料無料」と書かれていても、レートの差として手数料を取られているケースがあります。

TTM・TTS・TTBとはどういう意味か?

外貨両替でよく使われる用語を確認しておきます。

用語 意味 使われる場面
TTM(仲値) 金融機関が基準とする中間レート 手数料計算の基準
TTS 金融機関が外貨を売るレート 日本円→外貨に換える場合
TTB 金融機関が外貨を買うレート 外貨→日本円に戻す場合

TTMとTTSの差、TTMとTTBの差が、それぞれ実質的な両替手数料です。
この差が小さいほど、利用者にとってお得な両替所ということになります。

外貨両替ができる場所はどこか?

両替できる場所は国内・現地を合わせると複数あります。
それぞれ手数料の水準・営業時間・取り扱い通貨が異なります。
用途に合わせた選び方が、コストを抑えるポイントです。

国内で両替できる場所とは?

日本国内で外貨を入手できる主な場所は以下のとおりです。

  • 銀行・信用金庫:安全だが手数料は高め。全国の窓口で対応
  • 郵便局(ゆうちょ銀行):主要通貨に対応。窓口での両替が可能
  • 外貨両替専門店(トラベレックス等):銀行より手数料が低めで営業時間が長い
  • 金券ショップ:流通した外貨を安く買い取り・販売。主要通貨に限られる
  • オンライン外貨両替サービス:自宅に届けてもらうタイプ。レートが良いケースもある

事前両替としては、銀行よりも外貨両替専門店の方がレートが有利なことが多いです。

現地(海外)で両替できる場所とは?

渡航先での両替場所には、以下のような選択肢があります。

  • 現地の銀行:安全性は高いが手数料が高めで、営業時間が限られる
  • 空港の両替所:便利だが手数料が割高になりやすい
  • ホテルの両替カウンター:緊急時に便利だが、最もレートが悪い傾向がある
  • 街中の両替所:レートが良い場合もあるが、詐欺・偽札リスクがある
  • 現地ATM:クレジットカード・デビットカードで引き出しが可能

現地の街中両替所は魅力的なレートに見えても、詐欺やレートごまかしのリスクがあります。
信頼性の低い場所での両替は避けるのが原則です。

場所によって手数料はどれくらい違うのか?

以下はTTMに対する実質的な上乗せ幅の目安です(米ドルの場合)。

両替場所 手数料の目安(1ドルあたり)
国内銀行(窓口) 約3〜4円
国内外貨両替専門店 約1〜3円
空港の両替所 約3〜5円
現地銀行・ATM 約2〜3円(+ATM手数料)
クレジットカード海外利用 約1.6〜2%程度
デビットカード海外ATM 約1〜3%程度

※上記は目安であり、各社・各時点のレートによって異なります。最新の手数料は各社公式サイトでご確認ください。

この差は少額では気になりませんが、10万円分両替する場合は数千円の差になることもあります。

「手数料0円」表示の両替所は本当にお得なのか?

街中や空港でよく見かける「手数料0円・無料」という表示。
実際にお得なのか、仕組みを理解した上で判断することが大切です。

手数料無料の仕組みとはどういうことか?

「手数料無料」という表示は、「別途手数料という名目の費用を取りません」という意味であり、両替そのものが無料という意味ではありません。
両替業者は為替レートに利益を上乗せする形で収益を得ています。
手数料という名目を設けずに、レートの差で稼ぐモデルです。

レート差益とは何か?

レート差益とは、実勢レート(市場の中間レート)と提示レートの差から生まれる収益です。
例えば以下のケースを見てみましょう。

  • 市場の実勢レート(TTM):1ドル=155円
  • 「手数料0円」の両替所の提示レート:1ドル=160円

この場合、1万ドルを両替すると差額は5万円です。
「手数料0円」と表示しながらも、レートの差として5万円分のコストが発生しています。
表示だけで判断すると損をするケースがあります。

表示レートと実勢レートの差をどう見ればいいのか?

判断基準は、「TTMとの乖離幅」です。
Googleで「1ドル 円」と検索すると実勢レートが確認できます。
その数字と両替所の提示レートを比較することで、実質的な手数料を計算できます。

TTMとの差が1〜2円以内であれば比較的お得、3円以上であれば割高と考える目安になります。
手数料0円という表示よりも、レートそのものを比較することが重要です。

銀行での両替のメリット・デメリットとは?

銀行は信頼性が高い反面、手数料が高めという印象があります。
ただし、一定の安心感を求める場合や高額両替の場面では選択肢になります。

銀行で両替するメリットとは?

銀行での両替には以下のメリットがあります。

  • 安全性が高い:正規の金融機関なので偽札・詐欺リスクがない
  • 多額の両替に対応:まとまった金額でも対応できる
  • マイナー通貨の取り扱いあり:主要銀行では取り扱い通貨が多い
  • 信頼できる窓口がある:対面で確認しながら手続きできる

安全に確実に両替したい場合は、銀行が最も信頼できる場所です。

銀行で両替するデメリットとは?

デメリットも明確にあります。

  • 手数料が高め:1ドルあたり3〜4円程度の上乗せが一般的
  • 営業時間が短い:平日昼間のみ対応の窓口が多い
  • 予約が必要な場合がある:マイナー通貨や大量の場合は事前予約が必要
  • 両替可能な支店が限られる:小規模な支店では対応していないことがある

手数料の高さが最大のネックです。
急ぎでない場合は、他の方法と比較することをおすすめします。

銀行で両替する際の手順と注意点とは?

銀行での両替の流れは以下のとおりです。

  1. 本人確認書類(運転免許証・パスポート等)を持参する
  2. 窓口で両替したい通貨と金額を伝える
  3. 提示されたレートを確認し、同意すれば手続き進行
  4. 外貨を受け取る

マイナー通貨(タイバーツ・ベトナムドン等)は在庫がない場合があるため、事前に電話確認しておくと確実です。
また、1回の両替可能額に上限がある場合があります。

空港での両替はなぜ割高になりやすいのか?

「空港で両替した方が便利」と思う方も多いですが、コスト面では注意が必要です。
なぜ空港が割高なのか、理由を理解した上で利用判断をしましょう。

空港の両替所が割高になる理由とは?

空港の両替所が割高になる理由は、主に以下の2点です。

  • 立地コストが高い:空港内の店舗賃料は一般的に高額で、そのコストがレートに反映される
  • 利用者が逃げられない状況:出国直前・到着直後というタイミングは他に選択肢がなく、多少割高でも使わざるを得ない

空港両替は「最後の手段」として利用するのが基本で、全額を空港で両替するのは避けた方が無難です。

空港での両替が向いているケースとは?

以下のような場合は空港での両替も現実的な選択肢です。

  • 出発直前まで両替を忘れていた
  • 到着後すぐにタクシーや交通費が必要
  • 現地の両替事情がわからない初めての渡航先
  • 少額(1〜2万円分程度)だけ手元に持ちたい場合

少額であれば手数料の差は数百円程度です。
「緊急分だけ空港で、残りは現地ATMやクレジットカードで」という使い分けが現実的です。

空港での両替で損しないための工夫とは?

空港両替のコストを抑えるための工夫があります。

  • 少額だけ空港で両替し、残りは現地で調達する
  • 空港内でも複数の両替所を比較する(同じ空港内でもレートが異なる場合がある)
  • 空港到着前にある程度準備しておく(出国前の空港内にも外貨両替専門店がある場合がある)

全額を空港で両替することだけは避ければ、大きな損にはなりません。

外貨両替専門店・金券ショップでの両替とは?

外貨両替専門店と金券ショップは、銀行よりもお得に外貨を手に入れられる可能性がある選択肢です。
国内で準備する場合の選択肢として、知っておいて損はありません。

外貨両替専門店の特徴とは?

外貨両替専門店(トラベレックス・World Currency Shop等)の特徴は以下のとおりです。

  • 銀行より手数料が低めなことが多い
  • 営業時間が長い(ショッピングモール・空港内の店舗は夜間も対応)
  • 取り扱い通貨が豊富
  • オンライン予約・宅配サービスに対応している場合がある

事前に準備する場合の第一候補として、外貨両替専門店は銀行よりも利便性とコストのバランスが良い選択肢です。

金券ショップで両替できる通貨の種類とは?

金券ショップでは、旅行者が使い残した外貨を買い取り、それを他の利用者に販売しています。
そのため、取り扱い通貨は需要の高い主要通貨(米ドル・ユーロ・ポンド・韓国ウォン等)に限られます。

マイナー通貨は取り扱いがない場合がほとんどです。
金券ショップの強みは、大都市圏であれば銀行より低コストで米ドルやユーロを入手できる点にあります。

利用時の注意点とは?

金券ショップ・外貨両替専門店を利用する際の注意点です。

  • 在庫がない場合がある:特にマイナー通貨や高額紙幣
  • 高額紙幣のみの場合がある:小額紙幣が必要な場合は事前確認が必要
  • 本人確認書類が必要な場合がある:パスポート・免許証を持参する

事前に電話またはオンラインで在庫・レートを確認してから訪問すると確実です。

クレジットカード払いと現金両替はどちらが得か?

現地での支払いを「クレジットカードで済ませる」という選択肢も有力です。
現金両替と比較した場合のコスト・利便性の違いを整理します。

クレジットカード払いの手数料の仕組みとは?

海外でクレジットカードを使った場合、以下のコストが発生します。

  • 為替変換レート:VISAやMastercardが設定するレートで円に換算される(実勢レートに近い)
  • 海外事務手数料:カード会社が設定する手数料。一般的に1.6〜3%程度

海外事務手数料が低いカード(0〜1%台のものもある)を使えば、クレジットカード払いは現金両替よりコストを抑えられるケースがあります。
カードによって手数料が大きく異なるため、渡航前に確認しておきましょう。

現金が必要な場面と不要な場面とは?

キャッシュレス化が進んでいる国でも、現金が必要な場面は残っています。

現金が必要なケース

  • 現地のバス・トゥクトゥクなど公共交通の一部
  • 屋台・市場・ローカル飲食店
  • チップの支払い
  • 小規模な宿・民宿

クレジットカードで対応できるケース

  • ホテルのチェックイン・チェックアウト
  • 大型ショッピングモール・スーパー
  • チェーン系レストラン・カフェ
  • 航空券・ツアーの予約

渡航先の国・都市によって現金の必要度が大きく異なります。
東南アジアや南米の地方都市では現金が必須のケースが多いです。

クレジットカードと現金の使い分け方とは?

推奨される使い分けの考え方は以下のとおりです。

  • 大きな金額の支払い:クレジットカード(レートが有利・記録が残る)
  • 小額・現金のみの場面:現地ATMで必要な分だけ引き出す
  • 緊急時の予備:少額の現金を手元に持つ

「全額クレジットカード」も「全額現金」も極端すぎます。両方を状況に応じて使い分けることが、コストと安全性のバランスが取れた方法です。

海外ATMでのキャッシングとデビットカードの違いとは?

現地で現金が必要になったとき、クレジットカードのキャッシングとデビットカードの2つの方法があります。
仕組みとコストの違いを理解しておきましょう。

海外キャッシング(クレジットカード)の仕組みとは?

海外キャッシングとは、クレジットカードを使って現地ATMから現地通貨を引き出すサービスです。
引き出した金額は後日、クレジットカードの請求として円換算で支払います。

発生するコストは以下のとおりです。

  • 為替手数料:カード会社のレートに2〜3%程度上乗せ
  • ATM利用手数料:現地ATMが設定する手数料(ATMによって異なる)
  • 利息:繰り越しにせず、早期返済すれば最小限に抑えられる

クレジットカードのキャッシングは、一括返済の設定をしておけば利息負担を最小化できます。
カード会社によっては「繰り上げ返済」の手続きが必要なケースもあります。

デビットカードで海外ATMを使う方法とは?

デビットカードは、銀行口座に紐づいており、引き出した金額が即時に口座から引き落とされます。
ソニー銀行・住信SBIネット銀行・Wiseなど、海外ATM利用に対応したデビットカードが利用できます。

  • メリット:借り入れではないので利息がない。口座残高の範囲内でのみ使える
  • デメリット:口座残高が不足していると引き出せない

海外ATM手数料が無料または低額のデビットカードを選ぶことで、現地での現金調達コストをかなり抑えられます。

キャッシングとデビットカードのコスト比較とは?

項目 クレジットカードキャッシング デビットカード
為替手数料 2〜3%程度 0〜2%程度
ATM手数料 現地ATMによる カード・ATムによる
利息 繰り上げ返済で最小化可 なし
口座残高不足 枠内なら引き出し可 残高がないと不可

コスト面では、海外対応デビットカードの方が有利なケースが多いです。
ただし、緊急時の備えとしてクレジットカードのキャッシング枠を確認しておくことも重要です。

通貨によって両替場所を変えるべき理由とは?

「米ドルだから」「ユーロだから」というだけでなく、通貨の流通量・需要によって両替に向いている場所が変わります。
一律に「日本で両替する」と決めるのではなく、通貨ごとに判断しましょう。

メジャー通貨(米ドル・ユーロ)の両替に向いている場所とは?

米ドル・ユーロは流通量が多く、日本国内でも競争が生まれやすいため、取り扱い業者が多いです。

  • 国内の外貨両替専門店・金券ショップ:レート比較がしやすい
  • オンライン両替サービス(宅配型):手間はかかるが低コストな場合がある
  • 現地ATM:実勢レートに近いレートで引き出せる場合が多い

米ドル・ユーロは国内の外貨両替専門店か現地ATMでの調達が、コストと利便性のバランスが取りやすいです。

マイナー通貨(バーツ・ドンなど)はどこで両替すべきか?

タイバーツ・ベトナムドン・インドネシアルピア・インドルピーなどのマイナー通貨は、日本国内では取り扱いが限られます。

  • 日本国内での入手:主要銀行か大手両替専門店に限られる。手数料も高め
  • 現地での両替:現地の銀行・空港両替所を使う方がレートが有利なことが多い
  • 現地ATM:マイナー通貨でも現地ATMなら引き出し可能

マイナー通貨は、少額のみ日本国内で準備し、残りは現地で調達するのが一般的なアプローチです。
現地の方が流通量があるため、レートが良くなる傾向があります。

現地での日本円両替が有利な通貨とはどれか?

東南アジアや中東の一部の国では、日本円を現地で直接両替する方が有利なケースがあります。
特にタイ・カンボジア・インドネシアなどでは、現地の両替所で日本円を直接交換できます。

ただし、信頼できる両替所(銀行・大型ショッピングモール内・有名ホテル内)を選ぶことが前提です。
街角の路上両替所は詐欺リスクがあるため避けましょう。

出発前・現地・帰国後、いつ両替するのが得か?

「いつ両替すれば一番お得か」という疑問はよく聞かれます。
タイミングと場面ごとの考え方を整理します。

出発前に国内で両替するメリット・デメリットとは?

メリット

  • 複数の業者を比較してレートが良い時に両替できる
  • 現地でのATM探しや両替の手間がない
  • 旅行開始直後から現金を使える

デメリット

  • 為替レートが不利なタイミングで両替してしまうリスクがある
  • 余った場合に再両替(円転)のコストがかかる

旅行中に必要な金額の目安を立て、最低限の分だけ国内で準備しておくのが基本です。

現地到着後に両替するメリット・デメリットとは?

メリット

  • 現地の銀行・ATMの方がレートが良い通貨もある(マイナー通貨など)
  • 余りすぎるリスクが少ない

デメリット

  • 両替場所を探す手間がある
  • 到着直後の交通費や緊急の現金に対応しにくい

現地での両替は「補充」という感覚で使うのが現実的です。
到着後すぐ必要な分(5,000〜10,000円相当)だけ事前に用意し、残りは現地調達が一般的な対処法です。

帰国後に余った外貨を円に戻す方法とは?

旅行後に外貨が残った場合の選択肢は以下のとおりです。

方法 特徴
銀行窓口で円転 安全だがTTBレートなので不利になりやすい
外貨両替専門店で円転 銀行よりレートが良いことがある
次回旅行まで保管 同じ国を再訪するなら最もコストがかからない
金券ショップに売却 主要通貨なら可。マイナー通貨は不可の場合が多い
空港の両替ボックスに投入 紙幣の寄付・貯蓄として。返金はない

マイナー通貨は帰国後に円転できない場合もあるため、現地での使い切りが最も無駄がありません。
旅行前に使う金額を計算しておくことが、余らせない一番の対策です。

海外の両替所で詐欺・偽札被害を防ぐ方法とは?

海外の両替は、国内と異なりトラブルが起こりやすい場面があります。
知っておくだけでリスクを大きく下げられます。

現地両替所で多いトラブルの種類とは?

現地両替所で発生しやすいトラブルは以下のとおりです。

  • レートのごまかし:表示と異なるレートで計算し、少ない金額を渡す
  • 偽札を混ぜる:一部に偽札を混入させる
  • お釣りの枚数不足:お釣りを渡す際に枚数を抜く
  • 両替後に「手数料が必要」と追加請求する

「レートが良い」と声をかけてくる路上の両替業者は、最もトラブルが多いタイプです。
旅行者に見えた瞬間に声をかけてくるケースは要注意です。

信頼できる両替所の見分け方とは?

信頼できる両替所かどうかを判断するポイントです。

  • 政府・当局の認可を受けた業者かどうか(認可番号・ロゴが掲示されているか)
  • 銀行・大型ホテル・ショッピングモール内の両替カウンターか
  • レートが表示されているか(表示なしの業者はリスクが高い)
  • 目の前でお金を数えて確認させてくれるか

両替後はその場でお金の枚数と金額を必ず自分で数えましょう。
後から確認しても、現場での証明が難しくなります。

被害を防ぐための事前準備とは?

被害を防ぐために出発前にできることがあります。

  • 現地通貨の紙幣の種類・デザインを事前に確認しておく
  • 外務省の「海外安全情報」で渡航先の注意情報を確認する
  • 現地ATMを主な現金調達手段として準備しておく(人を介さないので詐欺リスクが低い)

現地ATMはブランド付きの認証済みATM(VISA・Mastercard対応)を選べば、偽札や詐欺のリスクを避けられます。
不審な両替所に近づかないこと自体が最大の対策です。

FAQ:海外のお金の両替でよくある疑問

両替に関してよく寄せられる疑問をまとめました。

空港での両替は本当に損なのか?

結論としては、全額を空港で両替すると割高になりやすいです。
空港の両替所は立地コストが高く、レートに上乗せされる傾向があります。

ただし、少額(旅行初日のタクシー代・交通費程度)を空港で両替することは、利便性とのバランスで合理的な判断です。
「少額を空港で、残りは現地ATMやクレジットカードで」という使い分けで損を最小化できます。

余った外貨を日本円に戻すにはどうすればいいのか?

帰国後の円転方法は主に銀行・外貨両替専門店・金券ショップです。
マイナー通貨は銀行でも取り扱いがない場合があるため、現地で使い切るか、次回のために保管しておく方が現実的です。

銀行で円転する場合はTTBレートが適用されます。
TTBはTTMよりも不利なレートのため、両替時(TTS)と円転時(TTB)で2回コストが発生することを覚えておきましょう。

少額の両替でも手数料はかかるのか?

はい、少額でもレートに手数料が含まれているためコストは発生します。
ただし、金融機関によっては1回の両替につき「両替手数料」として固定額(500〜1,000円程度)を別途取るケースもあります。

少額を何度も少しずつ両替するよりも、まとめて1回両替する方が固定手数料の割合が下がります。

マイナー通貨は日本国内で両替できるのか?

主要銀行や大手外貨両替専門店では取り扱いがある場合もありますが、在庫がなかったり事前予約が必要だったりします。
また、マイナー通貨は日本国内での競争が少ないため、レートが不利になりやすいです。

マイナー通貨は少額だけ国内で準備し、残りは現地のATMや銀行で調達するのが一般的なアプローチです。

クレジットカードの海外事務手数料とは何か?

海外事務手数料とは、海外でクレジットカードを使った際にカード会社が加算する手数料です。
決済金額に対して1.6〜3%程度が加算されます。

この手数料はカードによって大きく異なります。
海外事務手数料が0〜1%台のカードを選ぶことで、為替コストを抑えながら海外でカード払いができます。
渡航頻度が高い方は、海外事務手数料の低いカードを1枚持っておくと長期的なコスト削減につながります。

まとめ

外貨両替でコストを抑えるポイントは、「場所を比較すること」「通貨の種類に応じて調達先を変えること」「現金とカードを組み合わせること」の3点に集約されます。
特に「手数料0円」という表示に惑わされず、提示レートとTTMを比較する習慣をつけておくことが重要です。

この記事で触れなかった点として、海外旅行保険とクレジットカードの関係や、渡航先ごとのキャッシュレス普及度の違いも、旅行の準備をする上で確認しておく価値があります。
また、渡航先によっては米ドルを中間通貨として持参し、現地で目的通貨に換えた方が有利なケースもあります。
出発前に渡航先の通貨事情を一度調べておくことが、余計なコストをかけずに旅行を楽しむための一番確実な準備です。

参考文献

  • 「海外旅行にお金はどう持っていく?外貨からクレジットカードまで決済方法を徹底比較」 – 地球の歩き方
  • 「海外旅行前に知っておきたい手数料を抑えてお得に外貨両替をする方法」 – 三井住友VISAカード(タビサポ)
  • 「外貨両替のおすすめ方法は?方法別に手数料やレートを徹底比較」 – Wise Japan公式ブログ
  • 「おすすめの外貨両替方法を徹底比較」 – SMBC信託銀行プレスティア(グローバルコンパス)
  • 「海外キャッシングとは?現地ATMで外貨現金を引き出す方法や注意点を解説」 – SMBC信託銀行プレスティア(グローバルコンパス)
  • 「海外キャッシングと外貨両替どっちがお得?」 – Wise Japan公式ブログ