掲示板を管理していると、ときどき心配になる話を目にすることがあります。
そのなかでも特に注意してほしいのが、融資を受ける前にお金を求められるケースです。
「保証金を先に振り込んでください」
「信用を確認するために手数料が必要です」
「入金が確認できたら、すぐに融資します」
このような説明を受け、言われたとおりに支払ってしまったという話があります。
お金を借りたいはずなのに、なぜ先にこちらがお金を払わなければならないのでしょうか。
冷静な状態なら、不自然だと感じられるかもしれません。
しかし、家賃や生活費などの支払期限が迫っていると、その不自然さを見落としてしまうことがあります。
あと少しで借りられると思ってしまう
最初から大きな金額を要求されれば、怪しいと気づける人もいるでしょう。
ところが、求められる金額が数千円程度だった場合はどうでしょうか。
「これを払えば、本当に貸してもらえるかもしれない」
「必要な金額に比べれば、少しくらい仕方がない」
そのように考えて、支払ってしまうことがあります。
しかし、一度支払えば、それで終わるとは限りません。
次は追加の保証料。
その次は口座登録料。
さらに、送金エラーを解除するための費用。
もっともらしい理由を付けて、繰り返し支払いを求められる可能性があります。
すでにお金を払っていると、人は途中でやめにくくなります。
ここまで払ったのだから、次こそ融資されるはず。
そう信じたくなるからです。
掲示板に投稿があるだけでは相手の身元は分かりません
掲示板に投稿が掲載されているからといって、その投稿者の身元や融資の意思、安全性が保証されているわけではありません。
文章だけで、相手の本当の目的を判断することは困難です。
丁寧な言葉を使っている人が、安全な相手とは限りません。
親身になって相談を聞いてくれた人が、本当に助けようとしているとも限りません。
最初は優しく対応し、相手を安心させてから、お金や個人情報を要求する人もいます。
「掲示板で知り合ったから大丈夫」
「自分の事情を理解してくれたから信用できる」
そう思い込まず、金銭を要求された時点で、いったん立ち止まることが大切です。
こんな言葉には注意してください
やり取りのなかで、次のようなことを言われた場合は注意が必要です。
- 融資の前に保証金を振り込んでほしい
- 信用実績を作るために入金が必要
- 事務手数料を払えば、すぐに融資できる
- 送金エラーを解除する費用が必要
- 本人確認のため電子マネーを購入してほしい
- 支払い後に全額返金するので問題ない
- 今日中に払わなければ融資できなくなる
- 家族や警察には相談しないでほしい
一つだけなら、もっともらしい説明に聞こえるかもしれません。
しかし、相手が急がせたり、秘密にするよう求めたり、融資前の支払いを繰り返し要求したりする場合は、そのまま話を進めないでください。
「今払わないと間に合わない」と急かされたら
お金に困っている人は、時間にも追われています。
家賃の支払日。
公共料金の期限。
携帯電話が止まる日。
そうした事情を相手に伝えると、その焦りにつけ込まれることがあります。
「今すぐ払えば間に合います」
「あと十分以内に振り込んでください」
そのように言われると、考える時間を奪われます。
本当に安全な話なのか確認する前に、お金を送ってしまうかもしれません。
急かされたときほど、すぐには支払わないでください。
相手とのやり取りをいったん止め、家族や信頼できる人、公的な相談窓口など、第三者に相談する時間を作ることが大切です。
電子マネーやギフトカードを求められることもあります
支払い方法は、銀行振り込みだけとは限りません。
コンビニで電子マネーやギフトカードを購入し、番号や写真を送るよう求められることもあります。
「銀行を通さないので手続きが早い」
「本人確認のために必要」
そう説明されても、安易に応じないでください。
カード番号などを相手に伝えると、相手に利用されてしまう可能性があります。
お金を貸すための確認として電子マネーの購入を求められる時点で、不自然なやり取りではないかと疑う必要があります。
先にお金を払ってしまった場合
すでに振り込んでしまった人は、自分を責めるより先に、これ以上支払わないことを考えてください。
相手から、追加費用を払えば融資できると言われても、すぐに応じないでください。
まず、相手とのメッセージ、振込先、振込日時、金額、相手が使用していた名前や連絡先などを保存しておきましょう。
メッセージを消される可能性もあるため、画面のスクリーンショットを残しておくことも大切です。
銀行振り込みをした場合は、利用した金融機関へ早めに相談してください。
不安を感じたときは、警察や消費生活に関する公的な相談窓口へ相談することも検討してください。
被害に遭ったことを恥ずかしいと思い、一人で抱え込む必要はありません。
困っているときの心につけ込む手口では、誰でも冷静な判断を失う可能性があります。
掲示板への掲載は安全性の証明ではありません
これは、掲示板を利用する前に知っておいてほしいことです。
掲示板に投稿が掲載されていることは、その人が安全であることや、書かれている条件が正しいことを証明するものではありません。
相手が書いたプロフィールや融資条件が、すべて事実であるとも限りません。
掲示板の管理者は、利用者同士の金銭のやり取りや交渉には関与していません。
相手との連絡や条件の確認、金銭の受け渡しについては、それぞれが慎重に判断する必要があります。
誰かに助けてほしいと願っているとき、優しい言葉は心に入りやすくなります。
「あなたなら助けてあげられる」
「ほかの人には内緒で貸します」
その言葉に救われたような気持ちになることもあるでしょう。
しかし、そのあとに保証金や手数料を求められたなら、一度やり取りを止めてください。
お金を借りるはずが、払う側になっていないか
お金を借りたい人にとって、数千円でも大切なお金です。
生活を立て直すために残していたお金かもしれません。
今日の食事や交通費に使うはずだったお金かもしれません。
その大切なお金を、「これを払えば助けてもらえる」という言葉だけで渡さないでください。
融資の話をしていたはずなのに、いつの間にか自分がお金を払う側になっている。
その時点で、話の流れがおかしくなっていないか確認してください。
すぐに決めなければならないと思っても、数分だけ立ち止まってください。
その数分が、新しい被害を防ぐことにつながるかもしれません。
同じような経験がある方へ
融資の前に、保証金や手数料、電子マネーなどを求められた経験はありませんか。
どのような説明をされ、どの時点で不自然だと感じたのか。
また、やり取りを止めることができたきっかけや、あとから気づいた注意点などがあれば、この記事のコメント欄で経験を共有していただけると幸いです。
実際に経験した方の言葉は、今まさに同じような状況にいる人が立ち止まるきっかけになるかもしれません。
なお、コメントを投稿する際は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、口座番号、相手の個人情報などは書かないようにしてください。
具体的な個人を攻撃したり断定したりする内容ではなく、経験した流れや注意点を中心に投稿してください。
一人の経験が、次に同じ状況になった誰かを守る情報になることがあります。

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