掲示板を管理していると、ときどき心配になる投稿を見かけます。
名前や年齢だけではありません。
住んでいる地域、勤務先、電話番号、メールアドレス、家族構成。
なかには、自分の生活状況がほとんど分かってしまうほど、詳しく書かれている投稿もあります。
お金に困っていることを真剣に伝えようとして、詳しい事情を書いているのだと思います。
相手に信用してもらうために、できるだけ正直に書かなければならない。
そんな気持ちもあるのでしょう。
しかし、掲示板は誰が見ているか分からない場所です。
善意を持った人だけが見ているとは限りません。
詳しく書けば信用されるとは限りません
投稿する人の立場からすれば、情報が少ないと相手にしてもらえないと考えるかもしれません。
自分が本当に困っていることを分かってもらうために、勤務先や家族の状況まで書きたくなることもあるでしょう。
ですが、個人情報をたくさん公開したからといって、それだけで信用が高くなるわけではありません。
むしろ、個人情報の扱いに慎重ではない人だと思われる可能性もあります。
本当に大切なのは、個人を特定できる情報を並べることではなく、必要な金額や事情、返済についての考えを、落ち着いて説明することです。
管理者として削除することもあります
電話番号や詳しい住所などが書かれている投稿を見つけた場合、内容を編集したり、投稿自体を削除したりすることがあります。
投稿した本人からすると、勝手に消されたと感じるかもしれません。
せっかく勇気を出して書いたのに、なぜ掲載してもらえないのかと思う人もいるでしょう。
けれども、削除するのは、その人の事情を否定したいからではありません。
公開された情報が悪用される前に、投稿した本人を守る必要があるからです。
一度インターネット上に公開された情報は、投稿を削除したあとも、誰かが保存している可能性があります。
そのため、掲載されてから対応するのではなく、最初から書かないことが大切です。
特に書かないでほしい情報
掲示板へ投稿するときは、次のような情報を本文に書かないようにしてください。
- 住所や詳しい居住地域
- 個人の電話番号
- 勤務先や学校の正式名称
- 家族の名前や勤務先
- 銀行口座やカードに関する情報
- 身分証明書に記載されている内容
- 本人確認書類の写真
- 普段利用しているSNSのアカウント
市区町村より細かい住所や、個人を直接特定できる情報は、公開された場所に書くべきではありません。
また、相手から求められた場合でも、すぐに身分証明書の画像などを送らないようにしてください。
困っているときほど判断が難しくなります
お金が必要な期限が迫っていると、普段なら不自然だと感じる話でも、受け入れてしまうことがあります。
今すぐ助けてもらえるなら、少しくらい個人情報を渡しても仕方がない。
そう考えてしまう気持ちも分かります。
しかし、焦って渡した個人情報が、さらに大きな悩みを生む可能性もあります。
困っているときに近づいてくる人が、必ずしも助けてくれる人とは限りません。
優しい言葉や都合のよい条件だけで、相手を信用しないことが大切です。
投稿前に一度だけ読み返してください
投稿ボタンを押す前に、自分の文章をもう一度読み返してみてください。
この情報だけで、自分が誰なのか特定されないでしょうか。
知らない人に見られて困る内容は含まれていないでしょうか。
家族や勤務先に迷惑がかかる可能性はないでしょうか。
ほんの数分立ち止まるだけでも、防げるトラブルがあります。
事情を真剣に伝えることと、自分の個人情報をすべて公開することは別です。
詳しい個人情報を書かなくても、必要な金額、必要になった事情、返済についての考えは伝えられます。
管理者としてお願いしたいこと
掲示板を利用する人のなかには、本当に追い詰められた状態で投稿している人もいます。
だからこそ、管理者として、個人情報が書かれた投稿をそのまま見過ごすことはできません。
投稿を削除されたとしても、自分自身を否定されたとは思わないでください。
その削除は、あなたを守るための判断かもしれません。
お金に困っているときほど、目の前のことしか考えられなくなります。
それでも、自分の情報と安全だけは、簡単に手放さないでください。
助けを求めることは悪いことではありません。
ただし、助けを求めるために、自分を危険にさらす必要はありません。
掲示板が新しいトラブルの入り口にならないように。
管理者として、これからも必要に応じて投稿内容の確認や対応を続けていきたいと思います。

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